信号待ちなど、アイドリング時のエンジンの回転数が上がったり下がったり、時にはエンストするなど、安定しない状態。そんな問題を解決する方法を紹介します。
正常なアイドリング状態は1000rpm位の一定の回転数で安定しますが、エンジンに何らかの問題が発生すると、アイドリング時の回転数が上がったり下がったりするなどを数秒の周期で繰り返したり、突然回転数が下がるなどの症状が発生することがあります。アイドリングが安定しない状態が悪化すると、信号待ち中にエンストしたり、シフトをドライブレンジに入れて停止していると車体が前後に揺れたりすることがあります。
アイドリングが安定しない原因は、様々なものが挙げられますが、大きく分けて、メンテナンス不足、ガソリンの不良、エンジン内部の汚れ、関連部品の故障 に分類することができます。また、原因は1つとは限らず複数の原因が重なりアイドリングが安定しない状態を引き起こすこともあります。
必要なメンテナンスが不足していることが、アイドリングが安定しない原因となるこがもあります。まず、エアクリーナーエレメントやプラグ、エンジンオイルなど基本的なメンテナンスが行われていることを確認し、必要に応じて交換や清掃を行います。
自分で行うことも可能ですが、難しい場合は、整備工場やディーラーなど整備士のいるお店に依頼します。とくに、格安車検でメンテナンスが不足していたり、業務用など過酷な条件で走行している場合には、まず、シッカリとしたメンテナンスを実施することが先決です。
ガソリンを給油した後からアイドリングが安定しない症状が現れた場合などは、ガソリンに問題がある可能性がありますので、次回の給油は別のスタンドを利用して様子を見た方がよいでしょう。
アイドリングが安定しない原因として、エンジンの内部に堆積した汚れによることも多いです。エンジン内部を洗浄してくれる「洗浄系ガソリン添加剤」は、ガソリンの給油口から注入するだけで、簡単使えて、高い効果があらわれますので、ますは使ってみるべきです。
三菱のGDIやトヨタのD-4など直噴エンジンでは、汚れが堆積しやすい構造のため、インジェクション(燃料噴射装置)の周辺に堆積した汚れが原因となり、エンジンの性能低下やアイドリングが安定しなかったり、黒い排気ガスを出すなど直噴エンジン特有の問題が多く報告されています。
アイドリングコントロールユニットやスロットルセンサーやエアフロメータなどの部品の汚れや故障により、不安定なアイドリング状態になっている場合は、洗浄系ガソリン添加剤では改善できないこともあります。整備工場やディーラーに依頼しエンジンコンディショナーなどで部品を洗浄してもらい、もし故障している用なら部品を交換します。
ただし、一部の部品では10万円近くするなど高価な場合もありますので、まずは、洗浄系ガソリン添加剤やエンジンコンディショナーによる洗浄など、出来るだけ低コストな手段で行ってから、次に考えた方が良いです。ディーラーや整備工場で相談する良いでしょう。
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