ランサーのアイドリングが不安定

 

 

三菱 ランサー よくある症状：

アイドリングは一般的に1000rpm位で一定の回転数で安定しているのが正常な状態ですが、エンジンに何らかの問題が発生すると、アイドリング時の回転数が上がったり下がったりするなどを数秒の周期で繰り返したり、突発的に回転数が大きく低下する症状などが発生することがあります。アイドリングが不安定な状態がより悪化すると、アイドリング中に突然エンストしたり、Dレンジ(ドライブ)に入れて停止していると車体が前後に揺れたりすることがあります。

 

GDIエンジンを搭載 ランサー 特有の問題：

GDIエンジン(三菱の開発した直噴エンジン)の最盛期である1995年以降の2代目ランサーでは、大半のモデルおよびグレードでGDIエンジンを搭載しています。

 

しかし、GDIエンジンを搭載したランサーでは、数万キロなどある程度の走行距離を重ねると、アイドリングが不安定になるなどの症状をあらわすことが多々報告されています。

 

これはエンジン内部の汚れが原因なのですが、GDIエンジンの構造上、避けられないトラブルとも言われています。エンジン内部のインジェクション(燃料噴射装置)の周辺に堆積した汚れ(スス)が正常な燃焼を妨げ、正常な燃焼が行われないことでより一層汚れ（スス）が堆積して、状態を悪化させるという循環に陥ってしまい、不安定なアイドリングやエンストや黒煙などの問題症状を引き起こします。

 

 

三菱やディーラーも把握している問題：

メーカーである三菱でも、このGDIエンジン特有の問題を把握しており、最近ではGDIエンジンは姿を消しました。すでに出回っている車種に関しては、簡単な方法で解決きるものでなく、保証期限も過ぎていることからメーカーは問題として認めず、対応されないままのことも多いのです。
三菱ディーラーも、GDIエンジン特有の問題で相談を受けるケースも多く、経験のあるディーラならばECUというエンジンコントロールユニットの調整、ごくまれに洗浄系ガソリン添加剤などで対応してくれます。
しかし、経験のないディーラなどでは、コレといった解決策が見つからず、場合によってはエンジンのオーバーホールやリビルドエンジンへの交換という何十万円も掛る大きな修理を行ったという話も良く聞きますが、しばらくすると、同様の症状が発生してしまうなど、根本的な解決にな到らないことも多いです。

 

GDIエンジンの不安定なアイドリングに効果の高い
「洗浄系ガソリン添加剤」

まず、高い費用のかかる大がかりな修理をする前に、お勧めするのが強力な洗浄系ガソリン添加剤です。給油時にガソリンの給油口から注入するだけの簡単な使い方ですが、ガソリンに洗浄成分を混ぜることでエンジン内部の汚れをキレイに除去してくれる効果があります。ランサーの不安定なアイドリングなどのエンジンの不調を訴えるユーザーの間では評判の添加剤です。

 

 

 

GDIエンジン対策のポイント

�@エンジンオイル：GDIエンジン専用エンジンオイル
普通のエンジンとは構造が異なるGDIエンジンの為に専用開発された、GDIエンジンの不具合を減少させる特殊なエンジンオイルです。三菱ディーラやカー用品店で扱っています。

 

�A点火プラグ：GDIエンジン用の点火プラグ
GDIエンジンには、GDIエンジン専用の点火プラグが使われています。ディーラや整備工場やカーショップに依頼すれば、GDI専用の点火プラグに交換してくれるはずです。

 

�B洗浄系ガソリン添加剤でリフレッシュ
ガソリンを満タン給油する際に、給油口から洗浄系ガソリン添加剤を1本注入するだけで、GDIエンジンの内部が洗浄されます。注入後してしばらくして、アイドリングや加速感の変化があらわれ、エンジン内部の汚れが除去され快調な状態になります。その後は、定期的5000km〜1万kmもしくは1年毎に同様のリフレッシュを行うのが良いでしょう。