スズキ ワゴンR RR のアイドリングが不安定

 

 

スズキ ワゴンR RR (特に直噴エンジン搭載モデル)でよくある症状：

アイドリングは一般的に900rpm前後の一定の回転数で安定しているのが正常ですが、エンジンに何らかの問題が発生すると、アイドリング時の回転数の上下が周期的に繰り返されたり、突発的に回転数が大きく低下する症状などが発生することがあります。アイドリングが不安定な状態がより悪化すると、アイドリング中に突然エンストしたり、Dレンジ(ドライブ)に入れて停止していると車体が前後に揺れたりすることもあります。

 

ワゴンR RRの直噴エンジン搭載モデルに多い 特有の問題：

DIエンジン(スズキが開発した直噴エンジン)を搭載した一部のモデルのワゴンR RR(2003年9月〜2008年9月生産モデル)では、「2WD RR-DI」および「4WD RR-DI」グレードの車両に直噴DIターボエンジン(型式：K6A)が搭載されています。

 

認定型式 　フル型式 　グレード
CBA-MH22S MH22SWFRDSH5 ２ＷＤ　ＲＲ−ＤＩ
CBA-MH22S MH22SWFRYSH5 ４ＷＤ　ＲＲ−ＤＩ
CBA-MH21S MH21SWFRDS4 ２ＷＤ　ＲＲ−ＤＩ
CBA-MH21S MH21SWFRYS4 ４ＷＤ　ＲＲ−ＤＩ
CBA-MH21S MH21SWFRDS2 ２ＷＤ　ＲＲ−ＤＩ
CBA-MH21S MH21SWFRYS2 ４ＷＤ　ＲＲ−ＤＩ
UA-MH21S 　MH21SWFRDS ２ＷＤ　ＲＲ−ＤＩ
UA-MH21S 　MH21SWFRYS ４ＷＤ　ＲＲ−ＤＩ

 

この直噴DIエンジンを搭載したワゴンR RRでは、使用状況により異なりますが、ある程度の走行距離(数万キロなど)を超えると、アイドリングが不安定になるなどの症状をあらわすことがあるようで、ネット上でも様々な例が紹介されています。

 

その原因としては、エンジン内部の汚れの堆積が多いようで、直噴エンジンの構造上、避けられないトラブルとも言われています。特にインジェクション(燃料噴射装置)の周辺に堆積した汚れ(スス)が正常な燃焼を妨げ、正常な燃焼が行われないことにより更に一層汚れ（スス）が堆積して、状態を悪化させるという悪循環に陥ってしまいます。この悪循環が進むことにより、不安定なアイドリングやエンストや黒煙などの問題症状を引き起こします。

 

 

スズキも把握している問題：

スズキもメーカーとしてこの問題を把握しており、後に直噴エンジン搭載モデルはワゴンR RRのラインナップから姿を消しました。ディーラーや整備工場では、このような症状が出た場合には、基本的な整備に加えスロットルバルブやインテーク側の洗浄する対応を行っているようです。それでも、どうしても改善しない場合には、エンジンのオーバーホールやリビルドエンジンへの交換という何十万円も掛る大きな修理を行ったという話も良く聞きます。しかし、しばらくすると、同様の症状が発生してしまうなど、根本的な解決にな到らないこともあるようです。

 

直噴エンジンの不安定なアイドリングに効果の高い
「強力洗浄系ガソリン添加剤」

まず、ディーラーや整備工場で、高い費用のかかる大がかりな修理をする前に、まず、お勧めするのが強力な洗浄系ガソリン添加剤です。給油時にガソリンの給油口から注入するだけの簡単な使い方ですが、ガソリンに洗浄成分を混ぜることでエンジン内部の汚れをキレイに除去してくれる効果があります。修理と比べて手軽に低コストで出来ることから、ワゴンR RRで不安定なアイドリングに困っているユーザーからも好評な添加剤です。

 

 

 

直噴エンジンのメンテナンスのポイント

�@エンジンオイル：直噴エンジン専用エンジンオイル
直噴エンジンは普通のエンジンとは構造が異なるため、専用開発された直噴エンジンの不具合を減少させる特殊なエンジンオイルを使いましょう。ディーラやカー用品店で扱っています。

 

�A点火プラグ：直噴エンジン用の点火プラグ
直噴エンジンには、直噴エンジン専用の点火プラグが使われています。一般のプラグを使用すると不調の原因となってしまう可能性もあります。ディーラや整備工場やカーショップに依頼すれば、直噴エンジン専用の点火プラグに交換してくれます。

 

�B強力な洗浄系ガソリン添加剤で定期的にリフレッシュ
ガソリンを給油する時に給油口から注入するだけでエンジン内の洗浄効果が得られる強力洗浄系ガソリン添加剤を使用することで、直噴エンジンの内部が洗浄されます。注入後してしばらくすると効果があらわれ、エンジン内部の汚れが除去され快調な状態となり、アイドリングや加速感も変化します。その後は、定期的5000km〜1万kmもしくは1年毎に同様のリフレッシュを行うのが良いでしょう。